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月別アーカイブ: 2025年2月

安全をお届けシリーズ~part9~

皆さんこんにちは!

株式会社ライズの更新担当の中西です!

 

さて今日は

安全をお届けシリーズ~part9~

ということで、今回は、実在した用心棒として有名な人物たちを紹介し、その背景や活躍した時代について深く掘り下げていきます♪

「用心棒」と聞くと、映画や時代劇に登場する剣豪たちの姿を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、用心棒は単なる剣士ではなく、実際の江戸時代や明治時代には、商人や大名、豪商などの身辺警護を行う「プロの護衛」として活躍していました。


1. 用心棒とは?|その役割と背景

① 用心棒の役割

用心棒とは、金銭を受け取って依頼人の身辺警護やトラブル対応を行う職業のことです。特に江戸時代の商人や大名などは、財産や命を狙われることが多く、強い武士や浪人を雇って警備を強化していました。

用心棒の主な役割は以下の通りです。

  • 商人や豪商の護衛(強盗や押し込み対策)
  • 大名や藩士の護衛(暗殺や襲撃の防止)
  • 賭場や遊郭の用心棒(暴れ客の制圧)
  • 街の治安維持(町人が自主的に雇う場合も)

幕末には、政治的な暗殺事件が多発したため、尊王攘夷派や幕府関係者の護衛としても用心棒が活躍しました。


2. 実在した有名な用心棒たち

① 宮本武蔵|剣豪としても名高い伝説の用心棒

宮本武蔵(1584年?〜1645年)は、「五輪書」を著した剣豪として有名ですが、実は若い頃に用心棒の仕事をしていたという記録があります。

● 用心棒としての活躍

  • 武蔵は諸国を巡る中で、豪商や武家の依頼を受け、護衛や決闘の代理を務めたとされています。
  • 京都の吉岡一門との戦いでも、吉岡側の商人たちが武蔵を警戒し、用心棒を雇ったと伝えられています。
  • 武蔵は戦場での経験が豊富であり、単なる用心棒ではなく、戦略家としての能力も発揮しました。

武蔵は最終的に細川家に仕えますが、それまでは自由な浪人として生き、護衛や決闘を繰り返すことで名声を得ました。


② 柳生十兵衛|幕府の隠密警護を務めた剣士

柳生十兵衛(1607年〜1650年)は、徳川幕府の剣術指南役であった柳生宗矩の息子であり、剣の達人として名を馳せました。

● 用心棒としての活躍

  • 徳川家光の側近として、江戸城内外で警護の任務に就いた。
  • 公式な記録には残されていないが、「幕府の隠密(忍者的な役割)」として、敵対勢力の監視や護衛をしていたといわれる。
  • 柳生新陰流の剣術を駆使し、敵対勢力の刺客と戦ったという逸話が多数残る。

彼は一般的な「雇われ用心棒」ではありませんが、幕府内部の要人警護を務めた点で、歴史的に重要な存在でした。


③ 田宮坊太郎|江戸で名を馳せた最強の用心棒

田宮坊太郎(生没年不詳)は、江戸時代に実在したとされる用心棒で、その武勇伝は数多く語り継がれています。

● 用心棒としての活躍

  • 江戸の賭場や料亭で雇われ、暴れ者を制圧する役割を果たしていた。
  • 剣術に秀でており、**「無敗の用心棒」**として恐れられた。
  • 商人や大名が彼を雇い、暗殺や強盗から身を守ったと伝えられる。

田宮坊太郎の実像については不明な点が多いですが、「江戸の最強用心棒」として、数々の伝説が残されています。


④ 佐々木只三郎|幕末の新選組と共に戦った用心棒

佐々木只三郎(1833年〜1868年)は、新選組とも関係の深い剣士であり、幕末の京都で多くの要人警護を務めた用心棒の一人です。

● 用心棒としての活躍

  • 京都の幕府関係者や商人たちの護衛を行い、倒幕派の刺客から守った。
  • **坂本龍馬暗殺事件(近江屋事件)**では、新選組や幕府の刺客として動いた可能性が高い。
  • 戊辰戦争では幕府側に立ち、最後まで戦い抜いた。

彼は単なる剣士ではなく、政治的な影響力も持つ「用心棒兼スパイ」のような存在でした。


3. 用心棒文化が消えた理由|近代化と治安の変化

江戸時代までは「個人で護衛を雇う」ことが一般的でしたが、明治時代に入ると警察制度が確立され、民間の用心棒は徐々に姿を消していきました。

① 警察制度の確立(1874年〜)

明治政府は1874年に警察制度を導入し、治安維持を国家の役割としました。これにより、用心棒が担っていた護衛の役割は、警察官が引き継ぐ形となりました。

② 近代化による暴力の規制

  • 江戸時代は「仇討ち」や「決闘」が合法だったが、明治政府はこれを禁止。
  • 武士階級の廃止により、剣術を生業とする者が激減。

③ 現代の警備業への変化

用心棒文化は消えましたが、その流れは現代の警備会社やボディーガード業へと受け継がれています。今では、セキュリティ会社が企業の警備を担当し、政治家や著名人はプロのSP(セキュリティ・ポリス)を雇う形に変化しています。


4. まとめ|用心棒から現代の警備業へ

用心棒は、江戸時代から明治初期にかけて、日本の治安を支えた重要な存在でした。宮本武蔵や柳生十兵衛のような剣豪たちは、単なる戦士ではなく、時には要人を護るプロフェッショナルでもありました。

しかし、近代国家の成立とともに、警察制度が整備され、用心棒は徐々に消えていきました。とはいえ、その役割は現代の警備業やボディーガードへと受け継がれ、今なお形を変えて存在し続けています。

 

 

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安全をお届けシリーズ~part8~

皆さんこんにちは!

株式会社ライズの更新担当の中西です!

 

さて今日は

安全をお届けシリーズ~part8~

ということで、今回は、日本における警備業の歴史を深掘りし、その背景や未来の展望について詳しく解説します♪

警備業は、社会の安全を守るために欠かせない存在です。現代では、オフィスビルや商業施設、イベント会場、さらにはインターネット上のセキュリティまで、多岐にわたる領域で警備が行われています。しかし、日本の警備業はどのように発展してきたのでしょうか?


1. 日本の警備の始まり|武士による治安維持(古代〜江戸時代)

日本における警備の概念は、古代から存在していましたが、現在のような「警備業」としての形を持つようになったのは近代以降です。

① 古代の警備制度(奈良・平安時代)

奈良時代(8世紀)には、朝廷が治安維持のために「衛士(えじ)」「近衛府(このえふ)」を設置し、宮廷や主要都市を警備していました。これらは現在の警察や警備業のルーツといえます。

平安時代になると、貴族が自らの屋敷を守るために「侍」を雇うようになり、私的な警備の概念が広まりました。これは、のちの武士階級の成立にもつながります。

② 武士による治安維持(鎌倉〜江戸時代)

鎌倉時代から戦国時代にかけては、武士が城や町を警備する役割を担いました。江戸時代には、幕府が治安維持のために「与力」「同心」といった役職を設置し、現在の警察組織の原型が作られました。また、大名や豪商たちは、「用心棒」を雇い、私的な警備を行っていました。

このように、日本の警備の歴史は、国家による治安維持と、個人や団体による私的な警備の二つの流れから成り立っています。


2. 近代警備業の誕生(明治〜昭和前期)

① 警察制度の確立(明治時代)

明治時代に入り、日本は近代国家としての制度を整備する過程で、西洋式の警察制度を導入しました。1874年に「警視庁」が設置され、国家が治安を維持する仕組みが確立されました。

しかし、まだ民間の警備業は存在せず、警備の役割はすべて警察が担っていました。ただし、大手企業や銀行などは、自社で警備員を雇うケースもあり、これが後の民間警備業の発展につながります。

② 戦時体制と民間警備(昭和前期)

第二次世界大戦中は、国内の治安維持を目的に「自警団」が組織され、工場や重要施設の警備が強化されました。これは国の主導で行われたもので、戦時体制が終わると徐々に解体されていきましたが、戦後の警備業の基盤を築くことになりました。


3. 戦後の民間警備業の誕生(昭和後期〜平成初期)

① 日本初の警備会社の誕生(1960年代)

日本における本格的な民間警備業は、戦後の高度経済成長期に誕生しました。その先駆けとなったのが、1962年に創業した「日本警備保障(現:セコム)」です。

背景には、以下のような社会的な変化がありました。

  • 経済成長により、大企業や商業施設が増加し、警備のニーズが高まった。
  • 東京オリンピック(1964年)に向けて、大規模な警備体制の整備が求められた。
  • 警察の人員不足を補うため、民間警備業への依存が増えた。

② 民間警備業の拡大(1970年代〜1990年代)

1972年には「警備業法」が制定され、民間警備業が正式に法律の枠組みの中で運営されるようになりました。これにより、警備会社は警察の補完的な役割を果たすことができるようになり、業界は急成長しました。

この時期には、綜合警備保障(ALSOK)やセコムなどの大手企業が全国展開を開始し、オフィスビルや商業施設だけでなく、一般家庭向けのホームセキュリティも普及し始めました。


4. 現代の警備業の発展と多様化(平成後期〜令和時代)

① デジタル技術の導入とAI警備の発展

2000年代以降、警備業はテクノロジーの進化とともに大きく変化しました。特に以下の技術が導入され、警備の効率化が進んでいます。

  • 監視カメラの高度化:AIによる顔認識や不審者検知システムの導入
  • センサー技術:侵入検知センサーや生体認証技術の活用
  • ドローン警備:広範囲を監視するドローンの活用

これにより、従来の「人が行う警備」から「機械と人が連携する警備」へとシフトしています。

② 新たな脅威への対応|サイバーセキュリティの台頭

近年では、物理的な警備だけでなく、サイバーセキュリティの重要性も高まっています。企業の機密情報や個人情報を守るため、ITセキュリティの専門会社も警備業の一環として活動するようになりました。

また、スマートホームの普及により、家庭向けのセキュリティシステムも進化し、スマートフォンで遠隔操作できるホームセキュリティなどが一般化しています。


5. 今後の警備業の展望

日本の警備業は、少子高齢化や技術革新によってさらなる進化が求められています。

① AIとロボットの活用が進む

人手不足を補うために、AI警備ロボットや自動巡回ドローンが今後さらに普及するでしょう。

② サイバーセキュリティ分野の拡大

ハッキングや情報漏洩のリスクが高まる中、企業のデジタル警備の需要はますます増加すると予測されます。

③ より柔軟な警備サービスの提供

個人向けのセキュリティニーズが高まる中、「シェアリング型の警備サービス」や「短時間契約の警備」など、柔軟なサービス形態が増える可能性があります。


6. まとめ|警備業の未来は技術とともに進化する

日本の警備業は、武士の治安維持から始まり、近代警察の誕生、戦後の民間警備業の発展を経て、現在ではデジタル技術と融合した形で進化しています。これからも、安全を守るための新たな技術やサービスが登場し、社会のニーズに応じた警備の形が求められるでしょう。

 

 

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