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新人さん現地研修

先日に引き続き、本日も新人さんの現地研修の様子です。

だんだんと寒さも厳しくなってきましたが、事故・体調管理に

気をつけてがんばってください!

安全をお届けシリーズ~part27~

皆さんこんにちは!
株式会社ライズ、更新担当の中西です!

 

さて今回は

~“安全な賑わい”~

 

 

11月の観光地は、一年で最もにぎわう季節。
紅葉狩り・祭り・マラソン大会・ライトアップイベント──
人の流れが美しい景色を彩る一方で、“混雑の影”も潜みます。

私たち2号警備の仕事は、
「賑わいの裏側を整える」こと。
今回は、雑踏警備における現場の心得と対応術を紹介します。


👣1. 雑踏警備の基本とは?

雑踏警備とは、「不特定多数の人が集まる場所での安全管理」。
事故やトラブルを防ぎ、“流れを作る”ことが目的です。

主な現場👇
・紅葉名所(寺社・公園・観光地)
・イベント会場・マラソンコース
・商店街・駅前広場

人の動きは“水の流れ”に似ています。
止めず・詰まらせず・広げずに流すことが大切💨。


🍂2. 紅葉シーズン特有のリスク

✅ ベビーカーや高齢者が多い
✅ 写真撮影中の立ち止まりが頻発
✅ 車道にはみ出す観光客
✅ 日没後の足元不良

「風景に夢中で安全を忘れる人」を守るのが私たちの役割です👀。


🚧3. 誘導のコツ:流れを止めない“間”の取り方

人波の流れにはリズムがあります。
手を大きく振るのではなく、「方向を示す手」+「安心を伝える目」
合図は“強く・短く・明確に”。

また、歩行者が迷う場所には一言リードを。
「右側にお並びくださーい」「この先階段です」など、
声掛け一つで混雑が半減します🗣️。


🧤4. 夜間の雑踏対応

ライトアップイベントでは、照度不足による転倒事故も。
・LED誘導棒は点滅より“常灯”が見やすい
・足元はポータブルライトで照射
・寒さ対策+防滑靴で立ち位置を安定

また、写真撮影中の後退事故が意外に多い💦。
「バック注意」「階段あり」などの声かけを欠かさずに📣。


🌸5. まとめ

雑踏警備は、“景色を壊さず、安心を残す仕事”。
静かに・確実に・美しく──
それが、紅葉の季節にふさわしい警備員の姿です🍁。

 

 

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新人さんの現地研修

今日からの新人さんです。

少しでも長く続けてもらえるように丁寧に指導やフォローをしていきたいと思います。

 

安全をお届けシリーズ~part26~

皆さんこんにちは!
株式会社ライズ、更新担当の中西です!

 

さて今回は

~秋の交通警備~

 

11月。紅葉シーズンに入り、道路工事・観光地・イベント現場が一年で最も混み合う時期。
この季節こそ、私たち2号警備員の真価が問われるときです。

「交通の流れをつくる」仕事──それが私たちの使命。
今回は、秋特有の警備現場の特徴と、安全を守るための意識ポイントをまとめます。


1. 秋の交通環境は“変化の連続”

11月は、時間帯や天候によって交通状況が大きく変わります。

・朝夕の冷え込み → 路面が滑りやすい
・紅葉観光やイベント → 土日中心に交通集中
・日没が早くなる → 視認性の低下

つまり、「同じ時間・同じ現場でも昨日と同じとは限らない」のが秋の現場の特徴。

現場で必要なのは、“感覚ではなくデータと予測”。
天気アプリ、交通情報、地域イベント情報を事前確認することが事故防止の第一歩です。


2. 日没時間と視認性の関係

11月中旬を過ぎると、16:30には夕暮れに。
暗くなると反射材や誘導灯の重要性が一気に上がります。

【視認性アップのコツ】
✅ ベスト・腕章・ヘルメットの反射材を確認
✅ バッテリー式誘導灯は事前充電
✅ 背後からの車両に特に注意(死角防止)

また、ドライバーは“逆光で眩しい”ことも多い季節。
誘導時は車両の進行方向に対して斜め前方で立つことが安全です。


3. 冬前の防寒と体調管理

11月下旬には朝晩の気温が一桁に。
外で立ち続ける警備員にとって、防寒対策は“安全装備の一部”です。

おすすめの工夫
・インナー手袋+防寒グローブの二重構成
・カイロは腰・足首に貼る(血流ポイント)
・こまめなストレッチで血流を維持

「体調不良はヒューマンエラーの入口」。
体を温めることは、安全を守ることでもあります。


4. 現場連携と声掛けの力

寒さが厳しくなると、無意識に声が小さくなりがち。
しかし、声は現場の生命線です。

・「車止まりました!」
・「歩行者渡ります!」
・「合図見えています!」

この3つの声掛けを徹底するだけで、ヒヤリハットは確実に減ります。


✨5. まとめ

11月は、秋から冬への“変わり目”を警備する月。
気温・日照・人の動き──そのすべてが変化する季節。

私たちは「現場の変化を先に読むプロ」。
一歩早い判断、一声早い呼びかけが、安全を作ります。

 

 

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米原バイパス

毎日お疲れ様です。今日は天気もよく気持ちよさそうです(^▽^)/

ご安全によろしくお願いします。

安全をお届けシリーズ~part25~

皆さんこんにちは!
株式会社ライズ、更新担当の中西です!

 

第4回|現場準備のすべて — 事前調査・許可・近隣調整・リハーサル 

 

2号警備の品質の8割は現場に入る前に決まります。準備は「地図づくり」ではなく、現地の“呼吸”を読み、関係者の“合意”を整えるプロセス。ここでは、明日から使える“型”として、事前調査→許可→近隣調整→資器材→人員教育→最終リハの6ステップを徹底解説します。

 

1|事前調査(現地踏査)—“紙の上の計画”を“現場の計画”へ
時間帯別の表情を必ず見る(朝夕ラッシュ・通学・集配・イベント前後)。 – 視程と見通し:カーブ・勾配・逆光・街路樹・看板の陰。写真と動画で保存。 – 道路幾何:有効幅員・路肩・停止余地・退避スペース・横断需要(コンビニ・駅)。 – 生活動線:学校・高齢者施設・病院・保育園・商店街・バス停・横断強者の位置。 – 交通特性:制限速度・平均車速・大型比率・自転車通行の方向・違法駐車の癖。 – 環境要因:騒音・夜間照度・雨天排水・風向・足元段差・工事残土の飛散リスク。 踏査メモは地図にピン留め&写真番号で紐づけ。隊長の頭の中をチームの共通言語へ。

 

2|許可・協議—“正しく通す”ことで、後工程の自由度が増える
• 道路使用許可(所轄警察):規制内容・時間帯・片側交互・通行止め・保安員配置。
• 道路占用(必要時):仮設柵・看板柱・電光掲示板等の設置位置。
• 所轄との事前協議:歩行者代替導線・バス停移設・臨時横断・夜間作業の騒音配慮。
• 主催者/元請合意:工期・搬入出時間・大型車経路・近隣説明の分担。 許可図は“予告→減速→分岐→作業帯”の順で視線誘導が連続するかを再確認。

 

3|近隣調整—“不便”を“納得”に変えるコミュニケーション
• 説明先の棚卸し:学校・園・病院・物流拠点・商店・タクシー・バス事業者・自治会。
• 説明ツール:A4チラシ(地図・期間・時間・問合せ)/掲示板ポスター/SNS告知。
• 声かけの型:
o 開始前:
 「〇月〇日〜〇日、〇時〜〇時で片側交互通行です。歩行者は緑のラインへご案内します。ご不便を最小にしますのでご協力をお願いします。」
o 進行中:
 「いま5分ほど作業が詰まっています。バスは臨時停留所をご利用ください。」
o 終了後:
 「ご協力ありがとうございました。改善点があれば教えてください。」
• クレーム未然防止:連絡先付きの“ありがとうカード”を配布。感情の温度を下げる。

 

4|資器材計画—“足りない”は事故、“余らせる”は保険
• 基本セット:コーン・バリケード・バー・カラーコーンバー・ウエイト・コーンヘッド点滅灯・誘導灯・反射ベスト・ヘルメット・無線・予備バッテリー。
• 案内資材:A看板・横断幕・路面テープ・矢印マット・音声案内・LED案内板。
• 保全資材:砂袋・養生パネル・コーンペイント(夜間視認)・滑り止めマット。
• パッケージング:
o “区画単位”に小分け(例:北エリア箱/南エリア箱)。
o 箱の外面に写真付き内容表。誰でも同じ5分で立上げ可能に。

 

5|人員配置・教育—“型合わせ”で品質のバラつきをゼロへ
• 役割:隊長/サブリーダー/誘導A・B/観察員/予備(巡回・休憩代替)。
• ミニ訓練:
o 無線プロトコル:
 呼出:「北1、こちら本部」→ 返答:「本部、北1どうぞ」→ 用件→ 復唱→ 終了「以上」。
o 合図合わせ:停止・徐行・進行・バック誘導・緊急停止をテンポで合わせる。
• ロールプレイ:怒れる来場者・急ぐ救急車・雨天で見えない・ベビーカー集中——10分×3本で体に入れる。

 

6|最終リハーサル—“机上→路上”の橋渡し‍♂️
• ウォークスルー:配置点を順に歩き、視線の流れ・死角・逃げ場を確認。
• 立上げタイム計測:機材展開に何分? “T0=スタート”の共通時計を決める。
• 緊急時シナリオ:迷子・転倒・体調不良・接触事故・火災・救急ルートの確保。
• KYT(危険予知):各持ち場のヒヤリハット3件を宣言し対策を貼り出す。

 

7|当日用テンプレ—「そのまま使える」台本と帳票
• タイムライン例:
o T-60:集合・点呼・健康確認・装備チェック。
o T-45:機材搬出・ポジション移動開始。
o T-30:仮設規制設置・予告板展開・無線テスト。
o T-10:最終確認・周辺声かけ。
o T:運用開始。
o 途中:30分ごと小ミーティング(密度・車列・天候・クレーム動向)。
o T+10(終了後):巻き取り・ゴミ回収・近隣挨拶・事後ミーティング。
• 帳票:日報/KYTシート/機材管理表/クレーム記録/ヒヤリハット報告。

 

8|ケーススタディ—商店街前の配水管更新工事
• 課題:朝夕の通学・通勤と物流トラックが衝突。バス停が作業帯に近接。
• 対策:
o 学校と協議し、始業前30分は歩行者優先運用。
o バス停を30m移設、臨時案内板と地面矢印で迷いゼロ。
o 物流は予約搬入へシフト。大型は時間窓(11:00–13:00)のみ通過許可。
o 見通しの悪いカーブ手前に予告員を追加、速度を時速20km相当まで低下誘導。
• 結果:クレーム0、ヒヤリ2→再発防止策を次回の標準に反映。

 

まとめ
準備とは、安全の“合意形成”です。踏査・許可・近隣・資器材・教育・リハ——一本の線でつなげば、現場は予想の範囲内になります。明日は配置計画と機材選定を“見える化の科学”で深掘りします。✨

 

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久邇宮橋

毎日お疲れ様です(^▽^)/暑さがましになってきて逆に疲れが出てきているころではないかと少し心配しながら・・・皆さん頑張ってくれています(^▽^)/無理はせずにご安全によろしくお願いします

安全をお届けシリーズ~part24~

皆さんこんにちは!
株式会社ライズ、更新担当の中西です!

 

第3回|交通誘導の基本—片側交互通行・合図・規制運用

 

交通誘導の目的は、工事の安全と交通の円滑を両立させること。ドライバー・歩行者・自転車・工事関係車両が“お互いの意図を読み合える状態”を作るのが理想です。ここでは片側交互通行を軸に、現場設計と運用の要点を解説します。

 

1)施工計画と規制図:現場の“設計図”を読み解く
最初に施工手順・搬入出・重機動線を確認し、規制図に落とし込みます。見通し距離・制限速度・交差点距離を勘案し、徐行・停止位置を決定。ドライバーが「次に何をすればいいか」を直感で理解できる並びにします(予告→速度調整→停止→誘導)。

 

2)片側交互通行の運用:信号のない“信号機”になる
• 停止位置を守る:停止線の手前で“余白”をつくると追突を防げます。
• 見合い時間の調整:対向の“待ち時間”が長すぎると焦りが事故の火種に。小刻み運用で不満を溜めない。
• 無線で先頭車情報を共有:「大型1台+普通3台」など、塊で通す設計にすると効率UP。
• 歩行者優先の瞬間判断:高齢者・児童には片側を止め切る勇気。

 

3)合図:停止・徐行・誘導の“型”をそろえる
• 停止:胸の前で両手を交差→運転手の目を見る→静止を確認。
• 徐行:手のひらを下に、上下で速度コントロール→明確な幅で。
• 進行:腕を大きく“開く”→進行方向を指差し→お辞儀で感謝。
• バック誘導:運転手と合図の事前確認→死角に入らない→停止の逃げ場を確保。‍♂️

 

4)夜間・雨天・強風:視認性と声の届き方
• 夜間:逆光を避ける位置取り。誘導灯は胸の高さで“面”を見せる。
• 雨天:フードが視界を狭める→横目確認を増やす。合図は大きく。
• 強風:看板・コーンの転倒を先読みし、予備重りを用意。

 

5)歩行者・自転車・バス停:生活動線に敬意を
• 歩行者:臨時横断を設け、遠回りを強いない。
• 自転車:降車をお願いする際は短く丁寧に。
• バス停:停留所の一時移設と案内看板を事前周知。

 

6)ヒヤリハット事例と対策
• 見通しの悪いカーブ:手前に予告員を追加し、速度を落とす。
• スマホ注視の歩行者:足元サイン(路面矢印・テープ)で視線を下に誘導。
• 雨で路面反射:反射材の位置を下げると視認性が回復。

 

7)チェックリスト(抜粋)
• 規制図/見通し距離/停止位置/退避地
• 合図の統一・ロールプレイ
• 予備バッテリー・雨具・替え手袋・タオル
• ドライバー心理を和らげる一言ボード(「ご協力ありがとう」)

 

まとめ
交通誘導は「安全のために待っていただく」時間を、納得感のある体験に変える仕事です。合図の大きさ・位置取り・一言のやさしさで、事故は確実に減らせます。次回は現場準備のすべてを、手順化して解説します。

 

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安全をお届けシリーズ~part23~

皆さんこんにちは!

株式会社ライズ、更新担当の中西です!

 

第2回|雑踏警備の基本—人流・導線・密度のコントロール 👣
雑踏警備の目的は、人の流れを乱さず、危険な密度と衝突を避けること。カギは「導線設計」「密度管理」「分散化」です。ここでは、行列×横断×滞留が同時に起きる典型的な現場を想定し、実践の手順を解説します。🎪

 

1)導線設計:行先・戻り・抜け道を“3本”用意
来場者は目的地(行先)に向かい、買い物や写真で戻り、そして出口に抜けます。設計でははじめから3つの流れを想定し、交差を最小化します。 – 入口と出口は分離:反対流は詰まりの温床。 – 行列は壁沿い:横断と干渉させない。 – 折り返し動線に“緩衝帯”:バリケードで触れない距離を確保。 – ステージ前は扇形:押圧を逃がし、後退しやすい形。🌀

 

2)密度管理:人の“しぐさ”が出すアラートを読む
数値に頼らなくても、身体のシグナルは密度を教えてくれます。 – 足が止まる:前方に障害。誘導員を追加してボトルネックを広げる。 – 肩が触れ合う:進行速度が落ち、怒号が出始める。片側通行で流れを整理。 – 後ろから押される:将棋倒しリスク。一時停止+分散アナウンスを強化。 – 子どもの泣き声・ベビーカー:優先退避導線へ誘導。👶

 

3)分散化:ピークは“波”に変える
退場時のピークは時間差・経路差・手段差で分散します。 – 時間差:カウントダウン式の退場アナウンス(例:「南口から先にご案内」)。 – 経路差:近いが混む道/遠いが空く道を提示し、選択肢を可視化。 – 手段差:公共交通・徒歩・シャトルの選択を事前から告知。📣

 

4)声かけスクリプト:短く・優しく・具体的
• 注意喚起:「この先、右側通行のご協力をお願いします」
• 具体指示:「白いテープの内側をお進みください」
• 感謝と承認:「ご協力ありがとうございます、助かります」
• 危険時:「一旦停止します。押さず、前の方に続いてゆっくりお進みください」 言葉は短く肯定形で。怒りの火種をつくらないことが最大の安全策です。🙂

 

5)ステージ前の“圧”を逃がす小技
• 横逃げ通路を常時開放(スタッフ専用退避も兼用)。
• 柵の“切れ目”を意図的に作り、自然な後退を助ける。
• 大型モニターで後方でも満足度を担保し、前方の過密を抑制。📺

 

6)ケース:大型花火大会の退場計画
花火終了の5分前から退場アナウンスを開始。エリア別に時差退場を実施し、各導線にサブリーダーを配置。駅前はロータリーを回遊導線に変更し停滞を防止。ベビーカー・高齢者優先導線を設け、全体の歩行速度を安定させました。🎆

 

7)チェックリスト(抜粋)
• 導線図/看板配置/仮設トイレ位置/救護導線
• 混雑センサー代替(誘導員の密度観察ポイント固定化)
• 子ども・高齢者向け“やさしい案内板”
• 迷子対応場所と合言葉の設定
• 予備バリケード・ガムテープ・結束バンド・替え電池🔋

 

まとめ
雑踏警備は人の気持ちに寄り添う仕事です。安心感のある声・迷わない導線・混まない退場——この3点ができれば、事故は遠のき、満足度は上がります。次回は、工事現場などでの交通誘導の基本を取り上げます。🚥

 

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安全をお届けシリーズ~part22~

皆さんこんにちは!

株式会社ライズ、更新担当の中西です!

 

第1回|2号警備とは?—役割・価値・現場のリアル ‍♂️

「2号警備」は、雑踏警備(イベント等での人流コントロール)と交通誘導警備(工事現場や駐車場での車両・歩行者の安全確保)を担う業務区分です。目の前の“混雑”や“通行規制”をスムーズに見せる裏には、膨大な準備・設計・観察が存在します。警備員は単に“立っている”のではなく、危険の予兆を読み、流れを設計し、現場の関係者と協働して安全を実現するプロです。

 

社会的価値:誰も気づかない“起きなかった事故”をつくる
事故統計に載るのは“起きた事故”だけですが、2号警備の価値は“起きなかった事故”に宿ります。例えば、夏祭りでの将棋倒しを未然に防ぐこと、工事現場での接触事故の芽を摘むこと。混雑のピークをずらす・見える化で注意を促す・心理的抵抗の少ない誘導文言を選ぶ——こうした細部が、結果として地域の安心と経済活動の継続を支えています。

 

現場の1日:準備7割・運用2割・振り返り1割
出動前に現地踏査(動線・見通し・退避スペース・近隣施設の把握)を行い、配置計画と機材リストを固めます。当日はブリーフィングで危険ポイントと役割分担を統一。運用中は、密度・車速・視程・天候・来場者の表情など“微差”の変化を観察し続けます。終了後は事後ミーティングでヒヤリハットを共有し、次回の標準(スタンダード)に反映。

 

成功の原則:準備・観察・連携・優しさ
• 準備:規制図・資器材・人員配置・代替導線……“万が一”を先回り。
• 観察:人の“足が止まるサイン”や運転手の“視線の泳ぎ”に気づく。
• 連携:主催者・元請・警察・消防・近隣と情報を共有し、一枚岩で臨む。
• 優しさ:毅然としつつ、言葉はやわらかく。安全はコミュニケーションの質で決まる。

 

代表的な機材:見える化の道具箱
誘導灯・無線機・反射ベスト・ヘルメット・カラーコーン・バリケード・スタンド看板・路面矢印・注意喚起フラッグ・視認性向上のための点滅灯など。目的は“注意喚起”と“選択肢の明確化”です。人は迷うと立ち止まります。迷わせない設計こそ、事故を遠ざける第一歩。

 

事例:商店街の夏祭りで“詰まり”を解消
屋台の行列と横断動線が交差して詰まりが発生。歩行者密度が上がる兆候(足の停滞・押し合い・怒号)を早期に捉え、一時的な片側通行と短い滞在を促す声かけで流れを回復。終盤は退場ピークを想定し、3分刻みの退場アナウンスで波を分散。事故ゼロで終了しました。

 

まとめ
2号警備は“その場しのぎ”ではなく、設計と運用の仕事です。準備・観察・連携・優しさ——この4つの原則を土台に、次回からは雑踏・交通のそれぞれを具体的に掘り下げていきます。

 

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