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皆さんこんにちは!
株式会社ライズの更新担当の中西です!
さて今日は
安全をお届けシリーズ~part6~
ということで、この記事では、日本で最初の警備会社が誕生した背景や、どのように業界の礎を築いたのかについて深く掘り下げます。
日本の警備業界は、現代社会において人々の安全と安心を守る重要な役割を担っています。ビルや施設の警備、交通誘導、イベントの警備、さらにはホームセキュリティまで、その活動範囲は非常に広がっています。しかし、この警備業界が日本でどのように始まり、発展してきたのかを知る機会はあまり多くありません。
目次
警備という概念は、古代日本にも存在しました。古代では、武士や侍が治安維持を担う役割を果たし、江戸時代には「火消し」や「町奉行」といった治安維持の専門職が存在しました。これらは警備業の前身とも言える存在ですが、これらは主に公的機関による活動でした。
しかし、現代のような「民間警備会社」という形態が日本で誕生したのは、戦後の混乱期を経た高度経済成長期に入ってからのことです。この時期、日本では経済活動が活発化し、企業や個人の財産、施設、人命を守るための専門的な警備が必要とされるようになりました。
日本で最初の警備会社は、現在でも業界トップの一角を占める「セコム株式会社」です。当初の名称は「日本警備保障株式会社」で、1962年に東京都で設立されました。創業者である飯田亮(いいだまこと)氏は、日本における警備業界のパイオニアとして知られています。
戦後の日本では、経済復興が進む中で、オフィスビルや商業施設が増加し、それに伴って窃盗や破壊行為などの犯罪が問題となり始めていました。これに加え、警察の対応だけではカバーしきれない領域も多く、民間による警備サービスの必要性が高まっていました。
飯田氏は、こうした社会状況を背景に、アメリカの民間警備会社の存在にヒントを得て、日本でも同様の警備サービスを提供できる会社を設立することを決意しました。特に、当時アメリカで普及しつつあった「オンラインセキュリティシステム」に着目し、日本に導入することで、効率的かつ高度な警備体制を構築しようと考えたのです。
セコムの大きな特徴は、設立当初から技術を活用した革新的な警備サービスを展開してきた点です。1966年、セコムは日本で初めて「オンラインセキュリティシステム」を導入しました。このシステムでは、施設内に設置されたセンサーが異常を感知すると、警備センターに自動的に通報され、警備員が迅速に現場へ駆けつける仕組みです。
このオンラインシステムの導入は、24時間体制で施設を監視する新しい警備の形を実現し、以降の警備業界に大きな影響を与えました。
1970年代に入ると、セコムは企業や商業施設だけでなく、一般家庭向けの警備サービスにも参入しました。「ホームセキュリティ」の概念は当時の日本では新しいものでしたが、個人の財産や安全を守るためのサービスとして徐々に認知されるようになりました。
1983年、社名を「セコム株式会社」に変更し、「セキュリティ(Security)」と「コミュニケーション(Communication)」を組み合わせた新しいブランド名を掲げました。その後、日本国内だけでなく、海外にも事業を展開し、アジアやヨーロッパ、アメリカなどでグローバルな警備サービスを提供する企業へと成長していきました。
セコムの成功は、日本の警備業界全体に大きな影響を与えました。以下は、その具体的な影響です。
セコムの登場を皮切りに、日本では多くの警備会社が設立されました。これにより、警備サービスの競争が激化し、サービス内容や技術の進化が加速しました。例えば、以下のような新しいサービスが登場しました:
警備業の拡大に伴い、業界全体を規制する法律も整備されました。1972年には「警備業法」が制定され、警備業務に従事する者の資格や業務範囲が明確に定められました。これにより、警備サービスの質や信頼性が向上しました。
セコムの登場は、日本社会全体の「安全意識」を高めるきっかけとなりました。それまで警備といえば、主に警察が担うものと考えられていましたが、民間による警備サービスが普及したことで、個人や企業が自主的に防犯対策を講じる意識が広まりました。
現在の日本では、警備業界は多様化・高度化し、セコムをはじめとする警備会社が人々の生活や社会インフラを支える重要な役割を果たしています。以下は、現代の警備業界における注目すべきトピックです。
AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用した防犯システムが普及しています。セコムもこれらの技術を積極的に取り入れ、より効率的で高度なセキュリティサービスを提供しています。
高齢化が進む日本では、一人暮らしの高齢者を支援する「見守りサービス」が注目されています。セコムも高齢者向けの緊急通報サービスや、健康管理システムを提供しています。
セコムは現在、世界20か国以上で警備サービスを展開しており、日本発の警備企業として国際的にも大きな影響力を持っています。
日本で最初の警備会社として誕生した「セコム」は、民間警備という新しい概念を日本に持ち込み、警備業界の基盤を築きました。その革新的な技術とサービスは、現在の日本社会において欠かせない存在となり、警備業界全体の発展を牽引してきました。
安全と安心を提供することを使命とする警備業界は、今後も社会の変化や技術革新に対応しながら進化を続けることでしょう。そして、セコムのようなパイオニア企業の存在が、その未来をさらに切り開いていくのです。
そして弊社では、縁の下の力持ちになってくれる仲間を募集しています!
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